中古車販売の最大手である「ビッグモーター」の保険金不正問題が話題になっていますよね。
この事件では、ビッグモーターが故意に事故車を傷つけることで保険金額を水増しして請求し、売り上げ金額を高く計上していたことが判明しています。
本来であれば、水増しして保険金を支払っていた損害保険会社は被害者側になるはずなのですが、損保ジャパンがビッグモーターと癒着しているのではないか?という疑惑がでているのです。
この記事を読まれている方はこんな疑問を抱えているのではないでしょうか。

損保ジャパンとビッグモーターの関係性は?
どうして癒着関係にあると噂されているの?
- ビッグモーターと損保ジャパンの関係性
- ビッグモーターと損保ジャパンが癒着関係にあるとされる理由


ビッグモーターと損保ジャパンの関係性は?
中古車販売大手の「ビッグモーター」による保険金水増し請求問題が世間を賑わせていますよね。
まずざっくりとこの問題を解説すると、
ということが判明しています。
こういった保険金の水増し請求については、5年ほど前から行われていたことも判明しており、悪質で組織的であった可能性が高いと言われています。
本来であれば、保険会社側は支払う必要がない修理費用(ビッグモーターが故意に行った損害部分への修理費用)に対して保険金の返還を行うことができます。
つまり、保険会社は一種の被害者に近い立場にあることになります。
保険会社は、自動車購入者に対して自賠責保険や任意加入保険を販売しています。
つまり、
ビッグモーターは保険会社にとって、中古車購入者に対して自社の保険を営業してくれる重要な販売窓口を担っているということになります。
一方でビッグモーターのように事故車の修理も請け負っている場合、事故車の保有者が加入している保険会社に対して保険金の請求も行なっています。
この場合も、保有者に代わって様々な請求手続きをビッグモーターが行なっていることが推察できるため、
ということがわかります。
では、ビッグモーターと損保ジャパンの関係性は?というと、
ビッグモーターと損保ジャパンは癒着関係にあると言われている理由
では、なぜ今回損保ジャパンが癒着関係にあると言われているのでしょうか?
ビッグモーターと取引がある大手保険会社は3社あり、普通であれば一丸となって対応すべきなのですが、足並みが揃っていません。
なぜかというと、
残りの2社は追加調査の必要性をビッグモーターに訴えていますが、これに対してビッグモーターは、
とも言われています。
つまり、不正疑惑に対して有利に動いてくれた損保ジャパンだけを優先して付き合いを継続しようとしたということになります。
その証拠に、ビッグモーター社長が損保ジャパンの役員の元を訪問しており、その直後に損保ジャパンは他の大手2社と合わせてストップしていた事故車の修理紹介を再開させていることも明らかになっています。
さらに、
出向者は工場長による会議などにも出席しており、高い営業ノルマについても認識していた可能性が高いです。
そうすると、
することになりますよね。
こうした複数の理由から、損保ジャパンとビッグモーターは癒着関係にあるのではないか?という疑惑が浮上しているのです。
ただし、癒着についてはまだ疑惑ですので今後の説明が求められているという状況です。
まとめ
今回は、保険金の水増し請求疑惑が連日報じられている中古車販売大手のビッグモーターと、損害保険会社の損保ジャパンの癒着疑惑について説明しました。
まとめると、
- 損害保険会社にとって、ビッグモーターは主に以下2つの役割
- 中古車購入者に対する自動車保険の販売窓口
- 修理車に対する保険金の支払い手続きの実施者
- 中古車購入者に対する自動車保険の販売窓口
- ビッグモーターは損保ジャパンと、保険加入・保険金請求の両曲面で関係性が深い
- ビッグモーターと損保ジャパンに癒着疑惑が報じられた理由は主に以下の3点
- 大手2社がビッグモーターに対して追加調査を求めている段階で、損保ジャパンは早々に組織的な関与はなかったと結論づけたこと
- ビッグモーターの役員が、損保ジャパンの役員を訪問した直後に停止していた業務の一部を再開したこと
- 損保ジャパンからビッグモーターに出向者を派遣しており、ビッグモーターの内情については認識の上で黙認していた可能性が高いこと
- 大手2社がビッグモーターに対して追加調査を求めている段階で、損保ジャパンは早々に組織的な関与はなかったと結論づけたこと
今後、損保ジャパンに対しても疑惑に打ち手の説明が求められる可能性が高いですよね。
引き続き注目していきたいと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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